こんにちは。
藤がきれいに咲き始めましたね。
昔、伝統芸能を習っていた時に「藤娘」を舞台でやると一輪1万円らしいなんてことを聞きました。
職人さんが作る舞台装飾ですから、それだけお金もかかるでしょう。
何度か私も舞台に立たせて頂きましたが、プロの伴奏に合わせて大きな舞台で照明を浴びて踊るのは貴重な経験になりました。
舞台終わりに眉毛をつぶすのり?を落とすのがなかなか大変だったことも思い出です。
さて、昨日マッチングの話を書きました。
言語聴覚士の学生さん、「マッチング」という訓練が見つかりません💦とおっしゃるでしょう。茶本(言語聴覚士の基本的知識が詰まったテキスト)にもどこにもないと思います。
マッチングは、どんな訓練をしてるかを専門家同士で簡単に表すために使っている言葉の一つです。※以前、隠語とは何かを書きましたがそれと同じです。
ですから、マッチングとは何を診ているのかは昨日の記事でご理解頂ければ幸いです。
リハビリテーションやハビリテーションでは、カルテや訓練計画に訓練内容(メニュー)を書く必要があります。
この時、簡単に内容が伝わるようにした言葉が必要なのでこうした訓練の名前みたいなものが作られています。
商標登録のある訓練や、検査、それこそ茶本に書かれている訓練でしたら、そのまま名称を書きます。
しかし、病院独自の言い回しも存在します。院内のセラピスト間で通じればその役目は果たせられるので新しいことばが生まれたりします。
以前勤めた重症心身障害児者施設では、特に新しい訓練名を考える必要がありました。
私を含め、それまで経験してきたリハビリテーションとは違うアプローチが必要なことが多く、自分たちがやっていることをどのように表現したらよいのか迷いました。
そこで創作が好きな私は、いくつか新しい単語を作りました。
始めは言語聴覚士だけで使用していましたが、次第に作業療法士の方々も使用し始めてくださったのですっかり定着した言葉となりました。
訓練の名前は専門的なことばがあるかもしれませんが、ある程度イメージしやすいものが多いと思います。
もし、お手元の計画書などでわからない訓練がありましたら、担当言語聴覚士に聞いてみるとその訓練の目的と内容を知ることができますよ。
リハビリテーションもハビリテーションもご本人もしくはご家族がその意図と内容を知ってこそ、より効果があります。
お任せではなく、一緒に取り組もうと興味を持って頂けるとセラピストは嬉しいです(^^♪